危険度はゼロ。なのに、システムは警戒している。そんな日が、ときどきあります。
僕は毎朝、自作のシステムで相場の温度を測っています。そこでときどき起きるのが、表に出る数字は静かなのに、裏側のサインだけが鳴っている状態です。今日は、なぜ静かな日ほど警戒するのか、その仕組みの考え方だけをやさしく書きます。相場の予想や売買の話は一切しません。あくまで道具の作り方と見方の話です。
結論から先に言います。表の数字と、裏の構造は別物です。これを分けて見られるかどうかで、ニュースや雰囲気に振り回される度合いが、かなり変わります。
でも、数字が静かなら安全では?
そう思いますよね。僕も最初はそう思ってました。でも記録を取っていくと、表の数字が落ち着いている日に限って、別のサインが点いてることがあるんです。
危険度はゼロなのに、警戒のサインが鳴ってる。数値の静けさと、システムの警戒感が、全然違う日がある。
このズレをどう扱うか。ここに、けっこう大事なことが隠れています。
天気予報で考えると分かりやすい
窓の外が晴れていても、気圧計が下がっていたり、天気図に前線が近づいていたら、傘を持って出ますよね。窓から見える空模様が表の危険度、気圧や前線が裏の危険度です。僕のシステムは、この二段構えで相場を見るように作ってあります。
① 窓の外の空模様(表の危険度)
これは誰が見ても分かる、わかりやすい荒れ具合です。大きく崩れれば、誰でも危ないなと気づく。逆に静かな日は、ここだけ見ていると快晴だとなる。ニュースやSNSが反応するのも、たいていこの表の部分です。
② 気圧と前線(裏の危険度)
問題は、空が晴れていても裏で進むズレです。たとえば、ふだんは逆向きに動くもの同士が、いつのまにか一緒に動き出す。表の数字は穏やかなのに、構造のほうがじわっと歪んでいる。空は青いのに、気圧だけが先に下がっている。あの感じです。
静かな週ほど、隠れリスクの点検が必要。表面が穏やかなときに、構造のひずみが浮き彫りになる。
③ ひとつ晴れても、警報は全部は解かない
もうひとつ、設計でこだわった点があります。サインが複数あるとき、そのうちのひとつが落ち着いても、全体の警戒はすぐには解かないようにしてある、ということです。
複数のサインが絡み合ったとき、どれかひとつが落ち着いても全体は解除されない。単一の指標で判断しない仕組みにしたのは、そういう日のためだった。
ひとつの数字だけで安心したくなる気持ちは、人間なら必ず出ます。だからこそ、機械の側でまだ早いと踏み止まる作りにしました。正直に言うと、これは相場というより、自分の心を抑えるための装置です。
表の静けさと、裏の警戒を、分けて持つ
僕がこの二重構えにたどり着いたのは、ある考え方を捨ててからでした。
未来を当てにいくのをやめて、今どこにいるかを見るようにしたら、投資がだいぶ楽になった。
明日を当てるのは、僕には無理です。でも、今は空が晴れているけど気圧は下がっている、という現在地なら、毎朝そこそこの精度で分かる。当てるんじゃなくて、位置を知る。それだけで、静かな日に油断して動きすぎることが減りました。
派手さはありません。むしろ地味です。でも、何も動かない日の記録が、一番地味で、一番大事かもしれない。最近はそう思っています。
表の数字が本物の快晴なのか、それとも裏で気圧が下がっている静けさなのか。それを分けて見ておくと、ニュースの大きな声に振り回されにくくなります。あなたは、相場が静かな日に、何を見ていますか。
よくある質問
Q. 二重の危険度って、結局なんですか?
A. 表の危険度と、裏の危険度を分けて見る仕組みです。表は誰でも分かる荒れ具合、裏は表が静かでも進んでいる構造のズレ。天気でいう、空模様と気圧計の関係です。
Q. 危険度がゼロなら、安全ということですか?
A. 必ずしもそうではありません。表の数字が静かでも、裏のサインだけ点いている日があります。だから僕のシステムは、表と裏を別々に見るようにしてあります。
Q. これを見れば儲かりますか?
A. 儲けるための道具ではありません。相場を当てるのではなく、今どこにいるかを知って、大きく外さないための仕組みです。売買の判断は、あくまで自分でやっています。
