投資の判断を、AIに全部まかせてます。そう言ったら、ちょっと引きますよね。僕も人から言われたら身構えると思います。
結論から先に言うと、僕がAIに渡したのは判断そのものじゃなくて、判断の手前にある面倒な手順の方です。毎朝、相場のチェックや下調べはAIにやらせてる。でも最後に決める部分だけは、絶対に自分の手元に残してあります。
この記事は、AIに投資判断を任せて大丈夫なのか気になっている人に向けて、実際に毎朝AIを回してる僕が「どこまで任せて、どこは渡さないか」の線引きを正直に書いたものです。煽りも「これで儲かる」もありません。仕組みと考え方の話だけです。
任せたのは手順、渡してないのは判断
一度、自分用のメモにこう書きなぐったことがあります。結局これがこの記事で言いたいことの全部です。
AIに仕事は任せても、判断は渡さない。型は借りる、手順は任せる、でもハンドルだけは自分で握る。分身はあくまで分身で、最後にサインするのは本体の自分。
車の運転で考えると分かりやすいです。今の運転支援はすごくて、車線をキープしたり、前の車との距離を測ったり、地図を見て最短ルートを出したりは全部やってくれる。でも、どこへ向かうか決めるのも、危ないと思ってブレーキを踏むのも、運転席に座ってる人間です。AIは助手席で地図を読んでくれる超優秀な同乗者で、ハンドルは僕が握ってる。投資のシステムも、僕の中ではこれと同じ位置づけなんです。
そもそも、何を任せてるのか
具体的に、僕が毎朝AIにやらせてるのはこのあたりです。
ひとつは集計と整理。相場の色んな数字を集めて、お金がどっちに流れてるか、いつもと違う動きが出てないかを、決まった形にまとめてくれる。これを手でやってたら毎朝それだけで時間が溶けます。
もうひとつは下調べと、意見出し。最近は一体のAIに考えさせるんじゃなくて、役割の違うAIを何体か立てて、わざと違う角度から意見を言わせるようにしてます。収益で見る係、長く残るかで見る係、それから全部に難癖をつける逆張り係。別の会社のAIにも同じ議題を投げて、わざと意見をぶつけさせる。一人だと気づかない穴を、何人かで潰す感じです。

ここまで読むと、もう判断までAIがやってるじゃないか、と思いますよね。意見も出させてるし、整理もさせてるし。でも、そこが入り口なんです。
でも、ハンドルは握ったまま
意見を出させることと、決めさせることは、僕の中では別物です。何体ものAIが色々言ってくれるけど、それを並べて「で、どうする」を決めるのは最後まで自分でやる。採用するボタンを押すのは本体の僕、というルールにしてます。
理由は単純で、AIは案外こっちに迎合してくるからです。前に別のAIに1ヶ月課金して使ってたとき、なんか僕の言うことに気持ちよく賛成してくる感じがあって、ちゃんと評価してくれてるのかが分からなかった。それで解約しました。賢いんだけど、いい子すぎる時がある。だから一体の答えを鵜呑みにせず、わざと喧嘩させて、最後の判定だけは人間が持つ。分身は便利だけど、あくまで分身なんですよね。
任せるほど、ルールの質が効いてくる
面白いのは、自動化を進めるほど、判断を渡せなくなっていくことです。
手順を任せるってことは、その手順のルールを自分が決めるってことです。何を集めるか、どこを警戒するか、どういう時に手を止めるか。ここが雑だと、AIはその雑なルールのまま、ものすごい速さで雑な作業を量産してくる。だから仕組みを作れば作るほど、ルール自体の品質を自分が見張る必要が出てくる。任せた結果、むしろ自分の責任範囲が「作業」から「設計」に上がっていく感覚です。
このへんの、毎朝の仕組みをどう組んだかはAIで毎朝の投資ルーティンを自動化した話に書きました。
実際に一度システムに手を止められた話は静かな相場ほど自作システムが警戒する理由の方にあります。
道具に判断まで明け渡さない
便利な道具が出てくると、つい全部おまかせにしたくなります。考えなくていいって、ラクですからね。でも投資みたいに自分のお金がかかってるものは、ラクな方に倒しすぎると、上手くいった時も失敗した時も「なんでそうなったか」が自分の中に残らない。それが一番こわい気がしてます。
手順は、どんどん任せていい。むしろ任せた方がいい。でも、最後にハンドルを切る一瞬だけは、自分の手に残しておく。任せることと、明け渡すことは違う。僕はそこに線を引いてます。
あなたなら、AIにどこまで任せて、どこから先は自分で握りますか。
おわりに代えて
AIにどこまで任せるかを考え続けて思うのは、結局いちばん確実なのは「守りの元手=種銭」を先に作ることでした。僕が最初にやったのは固定費の見直しです。
※この記事は僕個人の仕組みづくりの記録で、投資の助言ではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。


