個別株に手が出せない理由、銘柄を自分で探すのをやめた話

AIツール

つみたてNISAはやっているけど、個別株には手を出せない。
そういう人、結構多いんじゃないかと思います。

理由を聞くと、だいたい同じ答えが返ってきます。
興味はあるけど仕事をしながら勉強する時間や調べる時間なんてない。

前までは大きかったこの時間の問題も、今は調べる作業ごとAIに渡せます。
実際に僕も銘柄探しはAIに任せていて、自分で探すのをやめました。

個別株が避けられる理由

つみたてNISAでインデックス投資がここまで広まったのは、運用としての強さと、誰でも簡単にはじめられる手軽さがあったからだと思っています。

銘柄を選ぶ勉強などをしなくても、月々の余剰資金を貯金から運用へスライドさせるだけで始められます。
最初の設定が終われば、あとは毎月勝手に積まれていきます。

個別株は、そこがまるごと違います。
会社の決算を見て、値段が高いのか安いのかを考えて、他の候補と見比べる。
とにかく時間がかかります。

仕事から帰ってやる作業としては、正直かなり重いです。
その上、インデックス投資に勝てる見込みもないのに、やる意味あるのか、となるわけです。

じゃあ、なぜ個別をやるのか

よく言われてる話ですが、プロが運用しているファンドでも、10年で見ると8割以上が指数に負けています。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスという会社が出している「SPIVA日本スコアカード」(2025年末版)の数字です。

じゃあ全部それでいいじゃないか、という話になります。
増やすことだけを考えるなら、僕もそう思います。

それでも個別に手が伸びるのは、たぶん理屈だけではないです。
決算の数字を見てみたいとか、この会社は面白そうだとか、積立の画面を眺めるだけだと物足りないとか、そういうところだと思います。

指数に勝ってやろうという話ではありません。
積立は積立で置いたまま、余ったお金の一部で何ができるかという話です。

ただ、その一部をやろうとしたときに、ぶつかったのが時間でした。

暇さえあれば数字を見ていました

僕はわりと凝り性です。
投資の本を読み漁ったり、気になる会社の決算の数字を見たり、過去の数字を引っぱり出して自分なりに検証してみたり、暇さえあれば何かしらやっている感じでした。

好きでやっていたので苦ではありませんでしたが、これを平日の仕事終わりにやれと言われたら、僕も無理です。
好きかどうかの前に、単純に時間が足らないんです。

一度、個別をやめた時期があります

AIと半導体が強い相場が来て、個別を探すよりも単純に早くて強かったので、その時は投信にまとめていました。

今にして思えば、手作業が限界だったのかもしれません。

このあたりの流れは楽天RSSで自作した銘柄スクリーナーを、AIツールに作り替えた話。AIが来る前と後で、僕のやり方はこう変わったに書きました。

いま、調べる作業はAIがやっています

今やらせているのは、だいたいこの4つです。

  • その日どこにお金が動いたかをまとめる
  • 会社の決算の数字を集めて、あとから計算できる形に並べ直す
  • 自分で決めた条件どおりに、候補を並べる
  • 思いついたやり方が本当に効くのか、過去のデータで試す

前までは自分で毎日30分くらいかけて確認していました。
その頃に作った仕組みの話はプログラミング未経験の僕が、毎朝の投資チェックをAIで自動化した話に書きました。

ただ、朝の便は途中でやめています。
今は市場が閉まったあとに1回だけ、出てきたものを5分ほど見て判断する形です。

4つ目の過去のデータで試す、というのは、昔から同じことをやってはいました。
ただ、集めるのも計算するのも全部手作業だったので、検証できる回数にも限界がありました。

いまは昔やりたいと思っていた以上のことができています。贅沢な日々です。

お金は、月2〜3万円かかっています

正直に書いておくと、僕の場合は無料ではありません。
AIなど諸々合わせて月2万円〜3万円ほどです。

1日にすると昼ごはん1回ぶんくらいです。
ただ、これは毎日休まず動かしている僕の場合の金額です。

必要なときにチャットで頼むだけの使い方なら、ここはかかりません。
いくらかかるかは使い方や使う頻度で変わるので、まず無料でどこまでできるかやってみてから決めるのがいいと思います。

いきなり全部やる必要はありません

ここまで読んで、自分には無理だと感じた人もいると思います。
僕がやっているのは毎日動かしっぱなしの仕組みなので、それは確かに準備がいります。

ただ、人がやるには重い作業も、今は無料のAIで十分対応できます。
気になった会社の決算資料を渡す。売上と利益がこの数年でどう動いたかを表にしてもらう。
ここまでは、チャットに貼って頼むだけでも返ってきます。

僕が暇さえあれば数字を見ていた時間も、大半はこの部分でした。
ここに多くの時間が溶けていたわけです。

毎日動かしっぱなしにするところまで組んだ話は、長くなるので別の記事にします。

任せた結果、口を出した僕のほうが負けています

ここが今回いちばん書きたかったところです。

今、僕が口を出しているところは、AIに移しきれなかった部分です。
自分のやり方をAIに写していく中で、どうしても写せない部分が残りました。

その結果、僕の写せない裁量を加えた取引 VS AIに任せるだけの取引、という構図が誕生したわけです。
これを1件ずつ採点しています。

個別株に手が出せない理由、銘柄を自分で探すのをやめた話

答え合わせが終わったのが16回で、内訳は僕の7勝9敗です。
現状では僕が口を出した運用より、AIの言うとおりに売買していた場合のほうが上を行っています。

採点のやり方は、口を出した日を起点にして、その後の値動きを終値で機械的に比べています。

16回では、どちらが正しいと言い切れる数ではありません。
それでも、自分の判断が足を引っぱっている可能性は、数字として出始めています。
毎日の増減と最新の勝敗は運用日記(毎営業日の記録)にそのまま出しています。

AIに任せれば勝てる、という話でもありません。
少なくとも僕が口を出した分については、現状AIに勝てていないというだけです。

それでも、まだ全部は任せきれていません

個別株に手が出せない理由、銘柄を自分で探すのをやめた話

さっきの4つを整理すると、銘柄を探す作業は、集める、並べる、決めるの3つに分かれます。
前のふたつは、渡せます。

最後の決めるところは本当に自分が守るべきところなのかというと、まだ胸を張れません。
さっきの成績のとおりです。

これも続けていくうちにわかってくるところだと思います。
僕が信じてきた裁量の部分も、今後の結果によっては捨てないといけないのかもしれません。

今から始める人は、僕より軽く始められます

ここまで自分の失敗ばかり書いたので、最後に、これから始める人にとっていい面を書いておきます。

まず、数字を集めて並べるところは、もう手作業でなくてよくなりました。
僕が一度個別から離れたのは、この手間が続かなくなったからです。

次に、始める大きさは自分で決められます。
少しの金額だけで試せます。
全部を賭ける話ではないので、生活のほうは変わりません。

そしてもうひとつ。
探す作業を渡しても、いま自分がどういう理由でその株を持っているのかは、自分の言葉で言える状態のままです。
選ぶ基準は同じだからです。

指数に勝てるかどうかは、正直わかりません。
それでも、やるかどうかを決める材料から、時間がないという理由は1つ減りました。

調べる時間がないから個別株は無理、と考えると、そこで話が終わります。
調べる作業のどこまでを手放せるか、と考えると、続きが出てきます。
僕の場合は、そこで止まっていた手がやっと動きました。

やってみるなら、1社だけでいいと思います。
さっき書いた、決算資料をAIに渡して表にしてもらうところからで十分です。

最後に、僕が個別を始めた理由

一言でいうと、はやくお金が欲しかったんです。
当時かなり貧乏で、勝たなかったらもうダメな状態でした。背水の陣です笑
途中で、個別に手が伸びるのは理屈だけではないと書きましたが、僕の入口はもっと切実でした。
やって勝つしかなかったんです。

株をはじめて10年以上になります。
当時の売買の記録は手元に残っていないので数字ではお見せできませんが、今の運用は営業日ごとの記録をそのまま公開しています。

今はAIがあります。
時間がなくてできなかった人も、チャレンジしやすい環境になったと思います。

もし10年前に今と同じAI環境があったら、僕はそれこそショートスリーパーになってたと思います。

※この記事は僕自身の運用と仕組みづくりの記録であり、投資助言ではありません。
最終的な判断はご自身の責任でお願いします。

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かる

投資歴10年。FXで毎月給料を溶かして、株とBTCへ。

AIと投資システムを自作する非エンジニア。

FIREを目指して投資システムを記録中。

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