今日、自分で作った仕組みに、初めて実弾(本物のお金)を入れました。金額のことは置いておくとして、ボタンを押す前は、やっぱり少し手が止まりました。

自動化したのは「銘柄選びの手間」だけ
僕の投資は、毎月、自分の基準でいくつかの株を選んで買い、数週間から数か月後にまた見直す、というやり方です。元々お金の相談にのる仕事もしていて、自分の選び方は十年くらいかけてコツコツとブラッシュアップしてきたものです。
ただ、この銘柄選びが毎月けっこうな手間で、条件に合う株を一つひとつ探して、Excelでリストにして~みたいな作業。それなりに時間がかかります。正直、これがしんどい。
そこをAIに任せた。今は、ボタンを押すと、その月に買う候補のリストが出てきます。僕はそれを見て、証券アプリで発注するだけ。今まで何時間もかけていた作業が、数分で終わるようになりました。
大事なのは、どういう基準で選ぶかの判断は僕が決めたまま、ということ。
AIに渡したのは探す手間だけで、考え方そのものは渡していないです。僕の指示が下手なのかもですが、一からやらせるとうまくいかないことが多かったです。
いちばん怖かったのは、AIの数字を信じすぎること
ツールを作ったあと、本当に長かったのが検証でした。自分のやり方が過去に通用したのか、昔のデータを使って、もしこの方法でずっと続けていたらどうなっていたかを、何度も確かめました。
途中でヒヤッとしたのが、ある株の成績が検証ではありえないくらいひどく出ていた。マイナス70%くらい。これはさすがにおかしいと思って調べたら、株式分割(一株が何株かに分かれて、その分だけ一株の値段が下がること。会社の価値が下がったわけではない)が、使っていたデータに反映されていなかった。つまり、本当は暴落していないのに、データ上は暴落したように見えていただけだった。
もしこういったことに気づかず鵜呑みにしていたら、本当は使える方法を、ダメだと勘違いして捨てていたかもしれません。逆のパターンで、うますぎる結果をそのまま信じて痛い目にあうことだってあります。
AIは便利です。でも、出てくる数字を疑えるかどうかは、結局こっちの理解にかかってます。中身を分かっていないと、間違いに気づけない。任せきりにはできない理由がここにあります。
そして、初めて本物のお金を入れた
検証もデータの手直しも終えて、今日ようやく初運用。
自分の手法とは言え注文を出す瞬間は、やっぱり少し緊張しました。初めて実際のお金を預けるのだから。
でも同時に、不思議と落ち着いてもいました。散々確かめたあとだったし、毎月の手間がここまで減っている。これなら続けられる、と手応えがありました。
派手な一発より、続けられる形がほしかった
AIで一発当てる、みたいな話は、見ていてワクワクするものもあります。でも僕が本当にほしかったのは、一回の大儲けじゃなくて、何年もこの先も淡々と続けられる仕組みのほう。
地味だけど、長い目で見たら結局これがいちばん遠くまで行ける気がしています。
この仕組みがこの先どうなるかは、正直わからないです。うまくいくかもしれないし、思ったほどじゃないかもしれない。
それでも、自分の頭で考えたやり方を、自分の手をほとんど動かさずに回せる形にできたのは、想像していた以上に大きかった。
また何か動きがあったら、ここに書きます。
おわりに代えて
こういう仕組みを回していて思うのは、結局いちばん確実なのは「守りの元手=種銭」を先に作ることでした。僕が最初にやったのは固定費の見直しです。
追記(2026年7月16日):この実弾運用を舞台にした公開レース「実弾 vs AIの理屈」が始まりました。経過は半月ごとにそちらに追記していきます。


