AIに任せた運用の、7月の成績

実弾記録

※2026年9月から、Xへは週に1回、その週の全営業日ぶんをまとめて出す形にしています(記録そのものは営業日ごとに変わらず続けています)。この記事は、毎日出していた当時に書いたものです。

AIに任せた運用が、僕の手で悪くなった月でした。先に結論から書きます。 株の運用は、一部をAIに任せて自動で回しています。毎日Xに出しているのは、その日の増減だけです。1ヶ月ぶんをまとめて振り返るのは、今回が初めてになります。 うまくいったところだけ並べても意味がないので、外したところもぜんぶ書きます。当たった月だけ報告する記録は、読む側からすれば無いのと同じですから。

7月の成績

まず数字からです。この運用は7月の頭に走り出したので、今回が最初の1ヶ月になります。以下の数字はすべて円です(千円単位に丸めています)。 いま持っている株の含み益は、+117,000円。 ここだけ出せば「プラスでした」と言えてしまいます。でもそれは、勝っている株だけを見た数字です。7月は途中で手放した株もあって、そちらには-176,000円の損が確定しています。売った時点で消えたお金なので、そのまま数に入れます。
いま持っている株の含み益 +117,000円
7月に売って確定した損 -176,000円
7月の成績(合計) -59,000円
足すとマイナスです。7月の成績は -59,000円でした。 下のグラフは、この確定した損も、手放した日にそのまま反映したものです。黄色い線の終わりが、そのまま7月の成績になります。
7月の推移(累計損益・円)。黄色=実際の成績/紫=AIに任せたままだった場合
7月の推移(累計損益・円)。黄色=実際の成績/紫=AIに任せたままだった場合
月の半ばまではプラス圏にいたのが、後半で沈んでいるのが見て取れると思います。同じ1ヶ月で、日経平均は-8.7%、S&P500は+0.1%でした。日本の株が大きく崩れた月に、こちらもマイナス。ただ、市場ほどは沈まなかった、というのが今月の正直なところです。 勝った負けたというより、市場が転んだときにどこまで一緒に転ぶかを見るための並びだと思っています。

AIに「俺の真似をしてみろ」と言ったら、できませんでした

自分の買い方は、自分がいちばん分かっている。そう思っていました。結論から言うと、間違いでした。 これまでも何度か、自分の売買のクセをAIに移して自動で回せないか試しています。ただ今までは、僕のざっくりした説明をAIが式に置き換えていました。翻訳をAIに丸投げしていたわけです。今回は順番を変えて、僕が何を見て買っているのかを、先に自分の言葉で決めきってから渡しました。 結果は、3回とも外れです。値動きを見る時間の幅を変えて三度試しましたが、どれも僕の売買を説明できませんでした。 面白いのは、外れ方のほうでした。自分では「こういう時に買っている」という感覚があります。ところが10年ぶんの株価に自分の売買記録を重ねると、その場面ではほとんど買っていませんでした。 思っている自分と、記録に残っている自分が別人だったわけです。こういったテストをしてみないと気付かないであろう思わぬ発見でした。 でも、それはただの負けでは、と思いますよね。僕も最初はそう思いました。 でも、逆でもあります。AIが真似できないということは、この記録に真似できないものが写っているということです。仕組みで回している部分は、毎日そのまま出せます。それでも残る部分がある。その残りを確かめたくて、この記録を続けています。 この話の前段はAIが10年のトレードを解剖した話損切りをAIに移植したら全部の道が塞がっていた話に書いています。

僕の判断 vs AI、7月の勝敗

白状します。7月の後半は相場が派手に動いて、黙って見ていられませんでした。それで何度か、AIに任せている株を自分の判断で先に手放しています。 結果は6件で、1勝5敗。僕の負け越しです。 勝てた1件は、手放したあとに-7.0%まで落ちました。負けた5件は、手放したあとに上がっていきました。いちばん悔しいのは、売った2日後には+9.8%上がっていたものです。売った日がちょうど底でした。 上のグラフの紫の線が、僕が手を出さずAIに任せたままだった場合です。実際は-59,000円、任せたままなら-16,000円 7月は、僕が何もしないほうが43,000円ぶん良かったことになります。 この僕の売買についてAIに「いちばん儲かる形が出ているのだから勝手に触るな」という趣旨のことを返されました。正論すぎて笑いました。人間に言われたらムッとするやつです。 ただ、たった6件です。ここから言えることはまだ何もありません。同じ理由づけの売りが10件たまった時点で集計します。勝てば仕組みに取り込みますし、負ければ「余計なことをするな」がはっきりするだけです笑 まぁしかしどちらに転んでも収穫だと思っています。

この他に裏でも6本、同時に走らせています

実際に売買しているのとは別に、データ上だけで動かしている6本があります。1円も使っていません。 中身はこうです。いま自分のお金で使っている株の選び方をベースにして、そこから条件を変えたバージョンを6本並べます。 ベースより上か下かで、その変更が効いたのかが分かる、という仕組みです。図のオレンジの点線が、そのベースです。 ただし、この6本は裏で動かしている試作品です。記事のはじめに出した7月の成績は実運用で、測っている中身は違います。
記録だけ並走させている6本(7月末時点・(7/15〜)は途中から追加=走った距離が短い)
記録だけ並走させている6本(7月末時点・(7/15〜)は途中から追加=走った距離が短い)
7月は押し目買いが頭ひとつ抜けました。ただし(7/15〜)の3本は月の途中から走り出したので、走った距離が違います。 そもそも1ヶ月では何も分かりません。この手の差はすぐ入れ替わります。意味が出るのは、同じ並びが半年続いたときだけだと思っています。

7月にやって、ダメだったこと

7月24日に、自分で作った安全装置が誤作動していたことが分かりました。毎日Xに出している「市場の荒れ具合」の数字が、ある日から動かなくなっていたのです。 原因は、僕が自分で入れた仕組みでした。数字が1日で大きく飛んだときに、データがおかしいと判断して前の値を使い続ける。異常値を弾くつもりで作ったのですが、本物の急変が来たときにも、それを故障として扱ってしまうつくりになっていました。 計算し直してみると、その2日間も荒れの水準は高いままでした。動かなくなっていたのは数字のほうだけで、相場は本当に荒れていたわけです。つまり2日ぶん、いちばん見せるべきタイミングの数字を出せずにいたことになります。 その日のうちに、翌日も同じ水準が出たら本物と認めて記録を再開する、という抜け道を足しました。数字はその日から動いています。安全のために足した仕組みが、それ自体で新しい壊れ方をしていました。当たり前のようでいて、実際にやってしまうものです。

8月にやること

月が替わったので、システムの定期の入れ替えを行います。持ち株の顔ぶれの一部が入れ替わります。 この入れ替えと、僕とAIの勝敗がその後どうなったかは、来月のまとめで書くつもりです。

おわりに

スタートを切ったAIでの運用成績について、7月はこんなところです。マイナスで終わった月ですが、数字そのものより、うまくいかなかったことのほうがはっきり残りました。8月も同じ形で、増えた減ったと、ダメだったことを並べます。また来月。 毎日の記録は運用日記(毎営業日の記録)に置いています。

※この記事は実際の運用の記録であり、特定の銘柄や売買を勧めるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

2026年9月から、Xへ出すのは週1回にまとめました。毎営業日の増減はこれまでどおり記録していて、金曜に1週間ぶんを1枚のカレンダーで漏れなく載せます。

実弾記録
かる

投資歴10年。FXで毎月給料を溶かして、株とBTCへ。

AIと投資システムを自作する非エンジニア。

FIREを目指して投資システムを記録中。

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