街の広告やSNSで、FPの無料相談というのをよく見かけませんか。お金のプロに、家計や保険やNISAの相談が無料でできる。よく考えると不思議です。プロが時間を使うのに、なぜタダなのか。
僕は4年間、その内側にいました。保険代理店でFPとして働いて、お客さんの相談に乗る側だった人間です。だから仕組みを知っています。
先に結論だけ。あなたが払わない相談料は、紹介された商品の会社が代わりに払っています。無料相談は、FPの善意でもキャンペーンでもなく、そういう商売の形です。それが悪いという話ではないです。ただ、この仕組みを知ってから行くのと、知らずに行くのとでは、座ったときの景色がぜんぶ違います。
※本記事はアフィリエイト広告(FP無料相談サービス)を含みます。
無料相談が無料でできる仕組み
お金の流れはシンプルです。

あなたは相談料を払いません。その代わり、相談の先で保険や投資信託などの商品を契約すると、その商品の会社からFP側に紹介や販売の手数料が入ります。だから相談自体を無料にできる。相談はタダですが、タダ働きではないんです。
これは騙しではなく、不動産屋さんや保険の代理店とだいたい同じ、ちゃんとした商売の形です。問題は仕組みそのものではなく、仕組みが見えないまま座ると、提案の意味が読めなくなることの方です。
中にいた僕が見たもの
FPには、会社が売りたい商品があります。僕が現役のころも、NISAはこれを紹介して、保険はこれを入れたい、という空気は普通にありました。でも本当にお客さん目線でプランを組むと、そうはならないことがある。僕は上司に怒られながらも、お客さんに不利な提案はしませんでした。
誤解してほしくないのは、FPが悪者だという話ではないことです。僕の周りにも、ちゃんとお客さんの側を向いている人はいました。ただ、手数料の高い商品と低い商品が並んでいたら、高い方をすすめたくなる力はどうしても働きます。人の善悪ではなく、仕組みの形の話です。
一方で、相談そのものの価値は本物だと思っています。自分の収入と支出とこれからの人生を、プロと一緒に数字で一枚に並べる機会って、普段の生活にはほぼありません。無料でそれができるなら、仕組みを知った上で使うぶんには、ふつうに良い道具です。
実はこのブログでも、保険の広告は一度見送りました
正直に言うと、このサイトの固定費チェック診断では、保険の項目には広告を貼らないと決めています。診断の中でこう書いています。元FPとして正直に言うと、見直し不要な人もかなり多いです、と。窓口へ送るだけの広告を置くのは、現役のとき自分が突っぱねていたやり方に、自分から乗るようで、ずっと気が進みませんでした。
じゃあ、なぜこの記事を書いたのか。仕組みを先にぜんぶ説明した上でなら、行くかどうかを読者が自分で決められると思ったからです。固定費チェックのページには今も貼っていませんし、これからも貼りません。固定費チェック診断は考えはじめる前の内容で、この記事は、ちゃんと仕組みの説明を読んだ人しかリンクにたどり着かない順番になっています。
無料相談を、良い道具にする3つのコツ
仕組みを知った上で、この3つだけ押さえておけば、無料相談はかなり使える道具になります。4年間、相談される側にいた人間からのコツです。
①目的を1行にしてから行く。保険の見直しなのか、教育資金なのか、NISAの始め方なのか。目的が決まっていないと、提案の全部が正解に見えます。1行で言えるようにしてから座るのがおすすめです。
これには理由があります。FPは情報提供という形で、最初は考えてもいなかった心配ごとまで話を広げてくれます。そこから、申し込むつもりのなかった商品の提案につながることも普通にあります。それが悪いとは言い切れません。本当に知らなかった大事な話で、納得して入るなら、それはそれで正解です。ただ、自分の目的を1行持っていれば、広がった話を、今日の本題と、持ち帰って考えることに分けられます。
②その場で契約しない、と最初に決めておく。いったん持ち帰るだけで、その場の空気の圧はほぼ消えます。まともなFPなら、持ち帰りを嫌がりません。嫌がられたら、それが答えです。
③提案された商品は、一晩あけて安い類似品を探す。掛け捨ての保険(貯金の機能がない、保障だけのシンプルな保険)や、NISAで買えるシンプルな投資信託など、同じ役割をもっと安い商品で果たせることは多いです。検索の仕方は、商品名のうしろにデメリットと足すだけで十分です。保険料が月3,000円ちがえば、10年で36万円になります。

それと、正直な線引きをひとつ。独身で、やりたいことがNISAの積立だけなら、無料相談に行かなくても足りることが多いです。逆に、家族がいて、住宅ローンや教育資金や保険がからみ合っている人は、対面で整理してもらう価値があります。
行ってみようと思った人へ
ひとつ補足すると、下のリンク先はファインドイットという会社の無料FP相談サービスです。相談の内容や住まいに合わせて提携FPを紹介してくれる形で、申し込むと確認の連絡がきて、そのあとに相談という流れになります。相談相手のFPが商品の手数料で成り立っているのは、この記事で書いてきた仕組みのとおりです。
最後まで正直に書きます。下のリンクから相談を申し込むと、僕にも紹介料が入ります。そしてこの紹介料は、相談が行われた時点で発生するものです。あなたがそこで商品を買うかどうかは、僕の報酬に関係ありません。だから僕から言うことは変わりません。その場で契約しなくて大丈夫です。ここまで仕組みをぜんぶ書いた上で置くのは、知って行く人にとっての無料相談は、ふつうに使える道具だと思っているからです。あなたが失うものは、時間くらいです。家計と保険を一度まとめて棚卸ししてもらって、提案は持ち帰る。それだけでも元は取れます。
▶ FPの無料相談を見てみる![]()
※行くなら上の3つを持ってから。その場で契約しなくて大丈夫です。
行っても、行かなくてもいい。ただ、無料の物には必ずお金の流れがあります。それ自体は悪ではありません。見えないまま座るのと、見えてから座るのは、別の体験だというだけの話です。
固定費側から家計を軽くしたい人は、僕がスマホ代を削った実額の記録を。NISAを自分で始めたい人はNISAの始め方は、実は3つだけに手順をまとめています。
本記事は特定の金融商品の推奨・投資助言ではありません。相談や契約の判断はご自身で行ってください。

