ここ最近、相場の話題はAIと半導体でもちきりです。データセンターに次から次へとお金が流れ込んで、その電力をどう賄うのかまでニュースになってる。SNSを開けばAI関連の強気な投稿が並んでて、いつまでこの上げ続くの、っていう空気もちらほら出てきました。
実際、僕の毎朝のチェックでも、半導体は1年で倍以上、3ヶ月でも70%超えの上げです。数字の上でも、たしかにお祭りなんですよね。話題先行じゃなくて、ちゃんと買われてる。

そのお祭りの真ん中で、今朝、危険度の数字が16から44に跳ねてました。危険度というのは、僕が毎朝つけてる、相場が今どれくらい危ないかの点数のことです。市場の荒れ具合とか、お金が安全な場所に逃げ始めてないか、みたいな複数のサインをまとめて、0から100のひとつの点数にしてます。健康診断で、血圧や血糖値みたいなバラバラの数値をまとめて今日の体の調子を見るのに近いイメージですね。数字が高いほど警戒、低いほど落ち着いてる、くらいに思ってください。値動きが大荒れになったわけじゃないのに、その点数だけ先に上がった。盛り上がってるど真ん中で、メーターだけ赤に寄った感じです。
低い点数は、安全じゃなくて「まだ何も起きてない」だけ
昨日まで危険度は16でした。低い。普通なら安心していい数字です。でも低いって、安全のサインじゃなくて、まだ何も起きてないだけ、ってことが多いんですよね。嵐の前に風がやむのと同じで、静けさそのものは安心材料にならない。
正直に言うと、昨日の時点で今日これだけ跳ねるとは思ってませんでした。実際そこから一日で44です。市場の荒れ具合(恐怖の度合いを表す指標で、跳ねると相場が荒れるサイン)も5日で2割上がってた。静かに見えて、中では何かが動いてたわけです。
強いのに、勢いはそろって落ちてる
数字をもう少しだけ。半導体は3ヶ月で71%、1年なら倍以上の上げで、まだ最強です。ただ直近1週は1.4%まで伸びが鈍ってる。ハイテク全体は今週マイナス。金も1ヶ月で8%以上下げてました。
高さだけ見ると、強い。でも向きを見ると、勢いが一段落ちてる。みんなが強気の真ん中で、エンジンの回転だけ静かに下がってる感じ。この差が、僕には気になります。
荒れてないのに、逃げ場だけ先に消える
前に自分用のメモに、こう書きなぐったことがあります。
相場が静かで点数も低いのに、自分の表が警戒ランプを出すことがある。中身は株と金と債券が同じ向きに動く、つまりいつもなら逆のものが揃う状態で、荒れてないのに逃げ場だけ先に消える感じ。
少し補足すると、債券というのは国や会社にお金を貸して利子をもらう、株より値動きが穏やかな資産のことです。普段は、株が下がれば債券や金が上がって、痛みをやわらげてくれます。その逆向きの関係が崩れて、株も債券も金も全部が同じ方向に動き出すと、いざという時の逃げ込み先が同時に効かなくなる。今週もお金は、攻めの株から守りの株へ、1週間で3%くらい移ってました。静かでも、中ではもう逃げ始めてるんです。
なぜ静かな相場でシステムが警戒を出すのか、その仕組みは別の記事に書きました。
だから、静かな日に守りを足す
荒れてから動こうとすると、たいてい間に合いません。値段は一瞬で飛ぶし、頭も冷静じゃなくなる。だから僕は、何も起きてない日のうちに、薄くなってた現金を少しずつ厚くしておくようにしてます。落ち着いて準備できるのは、結局そういう日だけなので。
退屈な作業です。でも、退屈なうちにやるのが一番効く。
派手なトレンドは入口にはなるけど、それで動くと振り回されます。点数の高さより、向き。静かな相場は、安心していい日じゃなくて、たぶん準備できる最後の日。荒れてからじゃなく、穏やかなうちに。僕はそう思ってます。
おわりに代えて
守りの準備は、相場の中だけの話でもありませんでした。毎月の固定費を軽くしておくのも立派な守りです。僕が最初にやったのは固定費の見直しでした。
※この記事は僕個人の運用の記録で、投資助言ではありません。最終的な判断はご自身の責任でお願いします。


