投資って、結局なにから始めればいいんですか。もし過去の自分にそう聞かれたら、僕はたぶん見当違いの答えを返していたと思います。
先に言っておくと、大事なのは手法でも銘柄でもなくて、やる順番でした。この順番を思いっきり間違えていたせいで、毎月の給料をFXで溶かし続けていたので。
最初の僕は、チャートの本ばかり読んでいた
投資を始めた頃の僕がやっていたのは、とにかくテクニカルの本を読み漁ることでした。テクニカルというのは、過去の値動きのパターンから次を読もうとする手法のことです。この形が出たら上がる、この線を割ったら下がる。(当時FXの本がこの手の本ばかりでした)そういう本を何冊も積み上げて、「投資はこうやってスキルを磨いてうまくなっていくもんなんだ」とずっと思ってました。
でも、いくら手法を覚えても勝てませんでした。むしろ毎月きれいに溶けていく。当時の僕はそれを「まだ手法が甘いからだ」と思って、さらに難しい本へ手を出していました。今思えば、完全に逆だったんですよね。
本当に最初に学ぶべきだったのは、ロットのサイズでした。一回の取引で、どれくらい大きく張るか。この加減のことです。ポジション、つまり今どれだけ相場にお金を賭けているか、その大きさの調整こそが最初だった。僕はそこを知らないまま、大きく張りすぎて一発で退場する、をずっと繰り返していました。ポジションの調整が何より大事だと本で知ったのは、溶かすだけ溶かした、だいぶ後のことです。(もうFXはダメだなぁと半ば諦めていた時にFXの本で確か読んだ記憶です)
順番で言うと、攻め方を覚える前に、死なない張り方が先でした。守りを知らずに攻め方だけ覚えても、大きく張った日に一回で終わる。僕が毎月やっていたのは、まさにそれでした。
もし今、何も知らない状態からやり直すなら
じゃあ、全部忘れてゼロから投資をやり直すとしたら何からやるか。順番で言うと、こうです。

まずは固定費を削ります。スマホ、光、保険。削れるところを先に削る。地味だけど、これが一番効きます。給料を上げるのはしんどいし時間もかかるけど、固定費を下げるのは今日からできて、しかも一回やれば毎月効いてくる。ここで浮いたお金が、投資に回す種銭になります。種銭というのは、投資にまわす最初の元手のことです。
次に、NISAで少額から積立を始めます。NISAは、投資で出た利益に税金がかからない国の制度です。今の僕が過去の自分に一つだけやらせるなら、これです。数千円を浮かして投資に回して、税金の約20パーを削る。これ、時間をかけて複利の力を効かせるとかなり強い。派手さはないけど、もっと早くから積立だけはやっておけばよかったと、今でも思っています。
こういった王道で攻めながら、そのうえで少しずつ学んでいく。順番さえ守れば、学ぶのは走りながらでいい。というより、走りながらじゃないと本当のところは分からない気がします。
逆に勉強だけ先にやっても、投資でいちばんの武器である時間を使えないままです。
やっぱり王道で始めて、そのうえで勉強していくのが、鉄板なんじゃないかなと思います。
ポイントは、この順番を逆にしないことです。僕みたいに、いきなり手法から入って大きく張ると、種銭ができる前に溶けます。
いま僕が使っている口座のこと
ちなみに、僕が最初に開いたのはSBI証券で、今もメインはそこです。かなり昔に作ったので、何を決め手にしたのかはもう忘れました。当時から使ってるから今もただ使ってるというだけで、特別な理由はないです。
正直、口座は多ければ偉いというものでもないので、これから始める人がまず一つ持つなら、ネット証券のどれかで十分だと思います。僕がたまたまSBIというだけで、全てをまず比較してとかそこまでして選ぶ必要はないです。手数料がこっちの方が0.05パー安いとか、そういったことを多くの人は気にしますが、そこに時間をかけるよりも冒頭にいった資産の守り方や投資に回す種銭の作り方、NISAで税金を減らす、時間を味方につける方が何倍も大きく効いてきます。最終的に資産への影響ははるかに大きいです。
手法より、順番だった
手法を覚えるのは、順番で言えばずっと後でよかった。先に固定費で足元を固めて、少額の積立で相場に居続ける癖をつけて、それから攻め方を学ぶ。この順番なら、少なくとも僕みたいに何度も退場はしなかったはずです。
攻め方は、探せばいくらでも出てきます。でも、それを試せるのは相場に残っていられた人だけです。過去の自分に一つだけ言えるなら、手法を探す前に、順番を間違えるな、ですね。


